日本頭痛学会

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緊張型頭痛(tension-type headache)

 緊張型頭痛は一次性頭痛のなかで最も多い頭痛の1つであり、世界人口での有病率は38%といわれています。緊張型頭痛は反復性(月に15日未満)と慢性(3ヶ月を超えて,平均して1ヶ月に15日以上)に分類されています。各々、触診によって頭部に痛みを伴うものと伴わないものに細分類されています。頭痛は30分から7日続き、圧迫されるような、あるいは締めつけられるような非拍動性の頭痛で、多くは両側性です。頭痛の程度は軽度~中等度で、頭痛のために日常生活に支障が出ることはあっても寝込んでしまうようなことはありません。

頻発反復性緊張型頭痛の診断基準(国際頭痛分類第3版)

A. 3ヵ月以上を超えて、平均して1ヵ月に1~14日(年間12日以上180日未満)の頻度で発現する頭痛が
    10回以上あり、かつB~D を満たす

B. 30分~7日間持続する

C. 以下の4つの特徴の少なくとも2項目を満たす
   1.両側性
   2.性状は圧迫感または締めつけ感(非拍動性)
   3.強さは軽度~中等度
   4.歩行や階段の昇降のような日常的な動作により増悪しない

D. 以下の両方を満たす
  1.悪心や嘔吐はない
  2.光過敏や音過敏はあってもどちらか一方のみ

E. ほかに最適なICHD-3の診断がない
○ 平均して、1ヶ月に1日未満(年間12日未満)の発作頻度であれば稀発反復性緊張型頭痛に分類します。
○ 3ヵ月を超えて、平均して1ヶ月に15日以上(年間180日以上)の発作頻度であれば慢性緊張型頭痛に分類されます。慢性緊張型頭痛では頭痛は数時間から数日間、絶え間なく持続し、軽い吐き気をともなう場合があります。

 

頻度が少なく、かつ日常生活に支障がない場合には治療は必要ありませんが、頭痛によって日常生活が制限される場合や、頻度・重症度が増している場合には治療が必要です。反復性緊張型頭痛には鎮痛薬が有効です。鎮痛薬の使用が月に数回程度の方は通常、毎日服用する予防薬の必要はありません。頻度の多い反復性緊張型頭痛や、慢性緊張型頭痛では抗うつ薬などの予防薬の内服、ストレスマネジメント、リラクセーション、理学療法などが推奨されています。頭痛体操なども効果的です。頭痛体操パンフレットは頭痛学会ホームページからもダウンロードできます。
鎮痛薬の飲みすぎで、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)に移行し、さらに頭痛が悪化することがあるため、鎮痛薬の飲みすぎには注意が必要です。鎮痛薬は週に1-2日程度にとどめる必要があります。